幕張公演でmiroirへの大好きが振り切れてしまったので
既に幕張公演から1週間、何故こんなものを残したくなったのかというと深夜テンションとライブでぶち上った波が未だに堰を溢れだしていくから。
その中でも今回、というか登場してからすぐに好きになって「miroir」の久川凪、久川颯について話そうかなと思います。
例の長文のアレ。それなりに長くなってしまってます。6000字いかないぐらい。
文字だけだと疲れるので多めに解説付きの画像も用意した(つもり)。
※この記事は久川姉妹関連のイベコミュ、メモリアルコミュ、特訓コミュの内容を多分に含みます。ネタバレ等含むので注意
そもそも何でmiroirの2人が好きになったかと聞かれたら「o-ku-ri-mo-no sunday!」のイベントコミュを見た時に2人に惹かれたからです。
このコミュは2人が双子のユニット「miroir」としてデビューを果たすまでを描いた非常に素晴らしい内容です。
また両者のメモリアルコミュ1は2人がアイドルになった経緯が描かれており、単体でも楽しめますが、この2人のコミュニティは密接に関与し合っており、行き来すると非常に考えさせられる要素が含まれています。
更にこのメモリアルコミュ1を捕捉するような形でNカード特訓コミュが描かれており、o-ku-ri-mo-no sunday!のイベコミュの為にこの2つのコミュニティは用意されたのでは…?と思わせるぐらい、深く関わっています。
簡単にまとめると颯は新人オーディションに合格、凪はスカウトされてアイドルになります。
この2人のメモリアルコミュを見て真っ先に気になった事と言えばこの場面でのPのこの言葉でしょう。
オーディションで颯に対するP以外の審査員達の評価が低い中でPが颯に対して抱いた評価です。
当初、この内容を見た時僕は「双子なのだから颯1人だけじゃ、確かに半分も分からない?」ぐらいに思ってました。
ですが重要なのはこの時点でPは颯が双子であり、姉の凪の存在をPは認知、ないし感知する事は出来ていたという点。
そもそもの疑問としてオーディションで審査員達の評価が低かった颯を何故合格にしたのか?
→颯をユニットデビュー前提で合格させたから
新人アイドルのユニットデビューの企画については白雪千夜、黒崎ちとせによるユニット「velvet rose」のコミュニティでも言及があり、Pの中での審査基準は恐らく個人の個性だったり魅力よりも「今までにないユニットの特色を打ち出せるか」に重きを置いていたと思われます。
そういう意味では今まで346プロには姉妹ユニットは存在しても双子のユニットは存在しなかったので新たな可能性としてPは目をつけたのだと思われます。
そもそも他部署でも一組は双子なる存在が居る中で190人もいる346プロで双子なる存在がいなかったのがおかしい
因みに「velvet rose」のほうについても恐らく同基準の思惑があると思われます。恐らくこちらの2人については主従関係が特色として強く打ち出す意図があったと予想。
閑話休題、それではここから凪と颯個人個人について掘り下げていきます。
久川颯について
颯のメモリアルコミュ冒頭では、オーディション前に颯をPが目撃するシーンがあります。
P視点でこの颯の話し相手は見えませんが、「なー」と呼んでおりこの颯の相談相手が凪であることが分かります。
場面が変わりオーディション場面
審査員達の反応はパッしない模様。特に個性的な要素を求めている節がなんとなく見受けられます。
ここでPが颯に対し「どんなアイドルになりたい?」と質問をします。
颯は「みんなに好きって言われるアイドルになりたい」と語りますが更に問い詰めると本音を語りはじめます。
「ほんとは……。」に続く場面はここでは暗転が入りカットされますがこの続きはNカード特訓コミュに続く形で語られています。
颯のN特訓コミュでは「アイドルになりたかった理由」として双子で一括りにされ姉の凪と比較して評価をされる事に若干の不満を感じていると颯自身から語られています。
「双子としての久川颯」ではなく「久川颯」個人として自分を見てほしい、好きになってもらいたい、という純粋な考えです。
また「はーには双子のなーが…凪がいるって話したじゃん?」とある通り恐らくこの部分の内容がオーディション会場での「ほんとは…」に続く部分に当てられると考えられます。
つまりオーディションの場面でPは颯が双子であり姉の凪についても認知している。それを基に双子のユニットデビュー構想を打ち立て、颯と凪両者をアイドルにしようと決めたと想像出来ます。
因みにこの場面、颯が凪の事を「なー」だけでなく「凪」とも呼ぶレアなシーンです。この後すぐに自分の事も「はー」ではなく「颯」と言っているので気になる人は見返してみると面白いです。
ここで冒頭の「颯の良さは、まだ半分も見えていない」に繋がります。
より具体的に言うならば「(双子ユニットデビューするにあたって)姉の凪がどういう存在かを確認していない段階では、颯の良さは半分も分からない」でしょうか。
このPの発言と関連付けられるものとして、SR颯でもこのような言及があります。
久川颯というアイドルと姉の凪、この2人がユニットを組んだらお互いの力を何倍にも引き出せるかもしれない。
だからこそPは颯個人の良さは半分も見えていないというような言及をしたのではと。
久川凪について
ここからは凪のメモリアルコミュについてです。
時系列的には颯のオーディション終了後からそのまま繋がっています。
オーディションを終えたPが事務所内でトイレを探して歩く凪を見つけます。
前述した通り「双子」というユニットを思い付き先に颯を合格させました。
この時のPは颯のオーディションを経て恐らく颯の双子の姉である凪を探していたと考えています。
凪の名前を確認すると颯の双子の姉であると理解し、そのまま彼女をスカウトします
「アイドルは、はーちゃんですね」という凪に対してPは「君もアイドルになってほしい」と頭を下げます。
ここで熱心にスカウトする理由は先ほどの説明からの通り、この時点でPには久川凪、颯の「双子でのユニット」構想が出来上がっている為のものだと考えてます。
凪をスカウトする理由として勿論双子のユニットデビュー構想、また凪の独特のトークセンスもあったとは思うのですが一番の理由は「凪自身が颯のオーディション合格を信じていたこと」にあると思います。
今回velvet roseの2人にも言える事なのですが2人組でのユニットデビューを果たしたユニットどちらも、既にデビューを果たすまでにお互いの事を強く理解し合っている関係が構築されています。
ユニットにおいて障壁となりえるのは「違う考えの人同士の考えを擦り合わせる関係を構築すること」です。
これはvelvet rozeのコミュで杏の口から語られており、今回のユニット構想においても双子という両者間の個性を活かせる程2人の絆が強いかどうかを確認する必要がPにはありました。
颯は直前に迫ったオーディションについて双子の姉の凪に相談をしていました。不安な場面で姉を頼っている事。
凪については妹のオーディションで徳島から同伴していたこと。
妹の颯がオーディションに絶対に受かると信じていたこと。
これらを踏まえるとお互いの間に強い絆が結ばれていると結論付けられます。
しかし凪のN特訓コミュでは凪自身アイドルになるつもりはなかった、と語られました。恐らくこれは偽りない真意であったろうと考えられます。
一回くらい仕事して、即引退という発言も冗談半分、本気半分ぐらいに思ってた可能性もあります。
その理由の根本が「颯も不満に抱いていた双子の比較した評価による扱い」にあると思います。
これは後述の「o-ku-ri-mo-no sunday!」のイベコミュで描かれていきます。
この時点を踏まえた内容では凪自身はアイドルをやる気はなかった、程度の解釈でOKです。
凪、颯のメモリアルコミュ1、N特訓コミュから読み込んだ要素
・颯はオーディションによりアイドルへ、その際の審査員の評価はお世辞にもよいものではなかった
・凪はスカウトによりアイドルへ、凪自身はアイドルをやるつもりはなかった
・Pはユニットデビューを想定して颯をオーディション合格させ、凪をアイドルへスカウトした(と思われる)
・颯は双子間での比較による「双子の久川颯」という扱いに若干の不満を抱いている
そしてこの内容を受け、ここから「o-ku-ri-mo-no sunday!」のコミュに続くのです。
イベコミュの冒頭でのワンシーン。
凪が「来るのははーちゃんでのオーディション以来」というようにこのコミュがメモリアルコミュ1から続いてる内容だと示唆されています。
そして注目すべきは颯が凪がスカウトされていた事を知らなかったという点
凪と颯が強い信頼関係を築いているという説明はした通り。
それでも凪は颯にアイドルスカウトされた旨の話はしていなかった。
本来なら自分もスカウトされて一緒にアイドルになれるかも、と嬉しい話になるはず。
何故、凪はスカウトされた事を颯に言わなかったのか
それは、凪にとってスカウトされたというのは嬉しい内容の話ではなく、寧ろ妹の颯を思うと迂闊に言える事ではなかった事が挙げられます。
これが颯が不満に抱いた「双子の久川颯」という扱い、凪は当初アイドルをする気はなかった部分に繋がります。
「朝食はパン派の凪に合わせずに…」等のエピソードからわかるように、颯は凪に色々
な面で歩調を合わせていたのだと思います。それ自体は颯にとって不満もなかったのでしょう。
しかし「周りから双子として一括りとして扱われる」事に対して颯が不満に抱いている事に凪も薄々感づいていたようです。先を見据えればこのままではまずい、という感情もどこかにあったのでしょう。
一方で凪も自分だけの場所が欲しいと思いがあり、凪の中で「それぞれ1人で、袂を分かつ事」が生まれながら双子という特性を持つ自分たちが1人として見てもらう為に必要な事だと考えていたのではないかと。
颯に関しても無自覚ながらそう思って、アイドルオーディションを受ける為に徳島から東京まで出てくるほどの行動力に繋がった、のでしょう。
それだけの行動力を見せ、やる気十分な颯の横でスカウトされやる気もない凪が颯に対してアイドルになるとは口が裂けても言えるようなものではなかったと思います。
凪にとってアイドルをするというのは凪と颯、それぞれの独り立ちをするまたとないチャンスを棒に振る事です。
だからおひとり様を求め、アイドルに対して意味を見出そうとした。このコミュで凪は如何にアイドルとは何かを登場する先輩アイドルの美穂ちゃん、フレちゃん、悠貴ちゃんを通して見つけようとしています。
颯についても同様です。自らを好きになってほしいという中で颯はアイドルは「かっこいい!」「すごい!」などの印象が先行しており「アイドルになればみんなから可愛いと言ってもらえる!」とか「アイドルになる(認められる)にはどうしたらいいんだろう?」と考えている場面が多くあります。
「アイドルってこういうもの!」という先入観に、自分を合わせていこうと節がありました。
確かに「理想のアイドル像」を縁取りそれに照準を定めていくプロデュース方針もあるでしょう。
しかし我々の分身であるプロデューサーはあくまで「個人の個性やスタイルを尊重し、自分たちで考え答えを出して、自分らしく輝いてもらう」方針であり私達はあくまでその為のきっかけや場所を用意するのが使命
だから久川颯についてはまず自分が自分で居られる場所やきっかけを用意する必要があった。
Pがその為の場所を用意し、きっかけを作り出したのは14年間ずっとバディだった姉の凪でした。
颯の為の存在が凪だった、その凪にアイドルに興味を抱いてもらう、颯と同じようにやる気を出してもらう。
至上命題です。Pは凪と颯の二人の双子姉妹を「互いの個性をただ補い、その為に互いの個性が埋もれてしまう関係」ではなく「互いの個性を尊重し、お互いの魅力を何倍にも引き出し高め合う関係」として「miroir」を定義。
それにより颯が抱いていた不満、凪の颯に対する懸念は解消され元々興味のなかったアイドルという方向性に対して凪自身が興味を示してくれました。
こうして凪と颯、miroirが抱えた全ての問題点を解消。
今まで通り2人で、アイドルとしての初めての一歩を踏み出していくのです。
以上です。
本当はSSRの好感度セリフとかルームセリフとかいろいろ紹介したいですがキリがないので。
ひたすらにアイドルに憧れて真っすぐな気持ちの王道を往く久川颯。
独特のトークセンスを武器に面白い印象を抱かせる久川凪
2人ともすごくかわいい。応援してます。
凪と颯による双子ユニット「miroir」と2人の新人アイドルを応援していきます。
ここまではデレステ公式による僕自身の解釈です。
以上の解釈を経て状態で幕張公演に参加出来てよかった。と思ってます。
そしてここからは僕自身による超解釈です。
もし、久川凪が妹の颯のオーディションに同伴して行かなかったら
もし、Pがあのオーディションで凪を見つけられなかったら
もし、久川颯が姉である凪に対しての執着心を抱いていなかったら
miroirの2人のユニットデビューはなくそもそも颯1人がアイドルに、若しくは颯もオーディションに合格できないという状況は想像に難しくありません。
何気ないようでmiroirというユニットは全てがうまくいったからこそのユニットデビューだと僕は思ってます
o-ku-ri-mo-no sunday!のコミュより2人のそれからを見届ける事が出来た幕張ライブ
2人のステージでの漫才も、歌も本当に素敵で声優の立花さんと長江さんを通して2人がそこに居ると確かに感じさせてくれるものでした。
特に2日目の立花さんの最後の涙とそれを心配する長江さんの姿を未だに忘れる事が出来ません。
久川凪が初舞台で泣くという姿は確かに想像出来なかったけれど、それでも色々な事を経てあそこに居る久川凪が初舞台で感極まって、という可能性が見えたから。
それを心配する颯、本当に中の人の2人も仲が良さそうで嬉しい。
立花さんのツイートで「初舞台で久川凪は泣かない」と思っている旨のツイートがあったのでこの解釈はほんとここだけの話。
もしかしたら、しばらく2人で共演するタイミングはないかもしれない。
それでも可能な限り2人の事を追い続けていきたい。
担当アイドルが3人に増えたお話でした。本当におしまい!!